ウィンブルドン博物館

スコットランド旅行紀を、と思いつつ、ちょうどウィンブルドンの時期なので、まずは先日、両親と一緒に初めて行ってみたウィンブルドン博物館(Museum of Wimbledon)のご紹介をさせてください。
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テニスと言えばウィンブルドン!というほど有名な所ですが、昨年引っ越して、家からわりと近くなったので、地元の有名な場所を両親に見てもらおうと思い、出かけました。
テニス大会の時期ではありませんでしたが、その会場に隣接して博物館があると聞いていたので。

博物館に着くと、1階はグッズの売店になっていて、博物館自体は地下にありました。

写真は撮らなかったのですが、テニスやウィンブルドンの歴史、記憶に残る名勝負や歴代チャンピオンなどなど、たくさんの展示がありました。
最初からウィンブルドンで大きな大会が開かれていたわけではなくて、他から移って来たこととか、おもしろいミニ知識がいっぱいだったのですが、母と私が特に見入っていたのが、昔の女性のテニス服(笑)。
長いドレスを着ていたんですよ!
どうやって走ったんだろう?
それでもテニスをしたかった活発な女性たちには、なんだか力強いものを感じます。

それから感動したのは、雨が降ってきた時に、シートを持って走って一気に芝生を隠す若い男性たちのこと。
コートの端から端まで走るのに、22秒しかかからないそうです!
数字が苦手なワタシですが、なぜかどうでもいいこの数字が頭に残って離れません(笑)。
ウィンブルドンのコートにいる若い男女って、兵隊さんみたいにキビキビしてるけど、本当によく訓練しているんですね。

博物館を見学しているうちに決められた時間になったので、売店に集合して、いよいよセンターコートの見学へ。
お姉さんに連れられてコートに入っていくと、そこにはテレビで見るセンターコートがそのままありました。
私達が行ったのは、ちょうどテニス大会開幕の10日程前だったので、芝生を刈ったり、テレビカメラのチェックをしたり、とコート内は大忙しの雰囲気でした。
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思っていたより大きくて、やっぱり感動♪
センターコートを見つめて、ここで繰り広げられるドラマを想像して、しばしワクワクと楽しみました。

私達は「見学者」というシールを胸に貼っていたのですが、あまりにブラブラして見えたのか、中の人に「何してるんですか?」と聞かれちゃいました(汗)。
もちろん、引率してくれていたお姉さんがすぐに「見学の方です」と言ってくれて大丈夫でしたが、それほど準備の間はピリピリしているんだなあと実感。
この日、センターコートにいた時間は5分ぐらいでした。
普段はもう少し長いのかしらん。
ちょっと特殊な時期に行ってしまったので、通常通りではなかったのかもしれません。

実はこの日、もうひとつおもしろい経験をしました。
当日、車で出かけていた私達は車を駐車するのにちょっと苦労していました。
というのも、博物館のある場所の近くは駐車禁止の場所ばかりで、停められそうな場所が博物館の反対側にあったものの、入り口までは大きなテニス場の周りをぐるーっとまわってすごく歩くことになるし・・・。
係の方に聞いてみると、博物館の反対側(路上・笑)に停めて、近くのゲートで「博物館に行きたい」と言えば、テニス場の中を通って案内してくれるとのこと。

うーん、わかったような、わからないような(笑)。
とりあえずそうしてみると、ゲートの所で警備のおじさんがトランシーバーで何か話して、他の場所から別の警備のお兄さんが呼んでくれ、テニス場の中を突っ切って博物館まで案内してくれました。

おお!なんというサービス!
これで歩く距離はずっと短くなったし、行く道すがら、テニス場をキョロキョロ見学することができます。

本当のところは、大会前の忙しい準備の最中に、見学客があちこち紛れ込んでしまってはメンドウだからでしょうけれど(笑)、本当なら入れないはずのテニス場を通ることができて、ラッキー♪。
センターコートの他にもたくさん野外コートがある様子や、大会の準備をする人達を観察できて、なんだかワクワクしちゃいました。

マスコミ席にコンピュータをセッティングしている人もいれば、花壇のホコリとりをしたり、お花にお水をやったりしている人もいて、開催まではいろいろな仕事があって、隅々まで気が配られているということがわかり、テニス大会をますます身近に感じることができました。
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なんだかこういう所、テレビで見たような・・・♪
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センターコートの建物にかかっているロレックスの大きな時計。
(一部ですが)蔦がからまっている建物は、なんだか甲子園みたいじゃありませんか(笑)?
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博物館からの帰りは、また同じお兄さんがやってきて、車を停めてある近くのゲートまで送ってくれました。
思えば、この案内サービスも、この時期だけなのかもしれません。

私は特にテニスに夢中というわけではないのですが、『エースをねらえ!』世代なので(笑)やはりウィンブルドンに来た、と思うと気持ちが盛り上がりました♪
今開かれているテニス大会も、前よりずっと親しみを持って見られるし。

この週末はウィンブルドンのテニス大会、いよいよ決勝ですね!
男子は、アンディー・マレー選手がイギリス人としては74年ぶりに決勝に進出したということで、こちらではとても期待されています。
個人的にはチャーミングな女子のセリーナ・ウィリアムズ選手を応援中♪

雨が降ったり、急に晴れてきたり、落ち着かないお天気のロンドン地方ですが、午後はお茶でも片手に、テレビの前に釘付けになりそうな予感です。
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Commented by モモグラモ at 2012-07-13 12:08 x
今日は、夜な夜な寝れずにウィンブルドンなどご近所情報のブログを読んでいたら、こちらに辿り着きました。5年もこのエリアに住んでいるのに一度も訪れた事がないんです、この博物館。。

近々いってみます。素敵な情報ありがとうございました。お近くにお越しの際にはお声をかけて下さいね!!!
Commented by londonsmile at 2012-07-14 15:12
*モモグラモさん*
はじめまして!コメントありがとうございました。
にわかテニスファンなのですが、今年はつい盛り上がってしまって・・・そんな私のウィンブルドン記事を見つけてくださって嬉しいです♪
お近くにお住まいなんですね!?でも近いと意外と行かないものですよねー。わかります。私も日本から家族が来なかったら、いつ行くことになったか、ギモンですもの。
テニスがお好きだったらもちろん、そうでなくても地元の歴史もわかりますし、楽しいですよ。ぜひいらしてみてください。
私もそう遠くない所にいるので、声をかけさせていただくかもしれません!その時はどうぞよろしくお願いします。
そちらのブログにもうかがいますね。
by londonsmile | 2012-07-07 21:52 | ロンドンでお出かけ | Trackback | Comments(2)

londonsmile、ロンスマことラッシャー貴子です。翻訳をしています。元気な英国人夫とのロンドン生活も早いもので17年目。20歳の時に好きになったイギリスが今も大好き。英国内旅行や日々のいろいろを綴っています。お仕事の依頼や写真掲載のご連絡は非公開コメントでお願いします。無断掲載はご遠慮ください。


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