気になる石鹸
2012年 04月 15日
ん?どうして??
犯人(?)は、いつの間にかインディーが買っていたこの石鹸でした。
1860年からあるというこの石鹸、まさに昔の歯医者さんの薬の匂い、あるいは少し弱い正露丸の匂いがするんです。
パッケージを良く見ると、soothing, cleansing, antiseptic(「鎮静、洗浄、消毒の効果あり」という意味)と書いてある・・・。
なんだか薬用石鹸ぽい書き方だけれど、そうでもないらしく、裏面には「すべの肌質に」と書いてあります。
さらによく見ると、一番下にはwith coal tar fragrance(コールタールの「香り」)と書いてあるじゃありませんか!
石鹸にコールタールの香り付けをしているようですが、コールタールって、工事とかに使う黒くてどろっとしたものですよね?
あれって「香り」じゃなくて「ニオイ」と呼ぶのでは!?
気持ちのいい石鹸にするなら、やっぱりお花とか、せめてミントなんかのハーブがいいのでは!?
なぜわざわざコールタールの「香り」を付けるのか、かなり疑問デス。
でも普通にスーパーマーケットで売っているということは、イギリスでは今も人気がある石鹸なのかと思ってネットで調べてみたら、湿疹にはなかなか効くようで、良いレビューがたくさんありました。
ウィキペディア情報では、昔は湿疹にコールタールを使う治療法があったとか。
今は発がん性の問題からその治療法はなくなったそうですが、この石鹸が作られたビクトリア時代には、コールタールは一種のお薬だったのかもしれませんね。
それが今の法律や規制では問題があって、「薬用」と書けないのかも。
一種の薬用石鹸だと思えば、この匂いもわかります。
なんたって、昔の歯医者さんの匂いなので(笑)。
それにしてもインディーはこの石鹸を鼻に近づけて「う〜ん、道路工事のニオイ!」とうっとりしています。変な人(笑)!
コールタールって私はあまりよく知らないけれど、彼の故郷のヨークシャー州では、よく道路工事に使っていたそうで、インディーにとっては懐かしい匂いのようです。
ネットのレビューを見ていると面白くて、「おじいさんが使っていたので、懐かしくなって買ってみた」なんて書かれていて、なんだか微笑ましくなったり、歴史を感じたりします。
ちなみに、どうして買ったのかとインディーに聞いてみたら、やっぱり「懐かしかったから」とのこと。
彼の妹のスーは小さい頃、これで髪を洗っていたそうで(子供だから「洗われていた」というべきか・笑)、「スーの髪はツヤがいいねぇ」とずいぶん褒められていたそう。
これはシャンプーではないんですが、スーの髪質には合っていたんでしょうね。
インディーにとって子供の頃を思い出す懐かしい石鹸なのはよくわかりましたが、とにかくこれが置いてあると、私はバスルームに行く度に子供の頃の怖かった歯医者さんを思い出すので、とりあえずインディーのクローゼットに移動させてもらいました(笑)。
ひょんなことから、ビクトリア時代に想いを馳せたり、匂いの感覚を考えたり、インディーの昔話が聞けたりした、おもしろい午後でした。
<おまけ>
不思議な石鹸を買っちゃって自分の株を下げたと思ったのか、インディーさん、たくさんパンを焼いてくれました。
どうして3つしかないかというと、私があっという間に食べちゃったからです!
夫よ、理由はなんでもいいから、どんどんパンを焼いてくれたまえ(笑)。
またまたご無沙汰しております(笑)
正露丸のような香りの石鹸ですか!?面白いですね~。
でも、あの香りって、独特でちょっとクセになる、昔懐かしの香りですね。
最後のサンドライトマトが入ったパン!とっても美味しそう♪
こんにちは!コメントありがとうございます♪
そうなんですよ、変わった香りでしょ?でも確かにおっしゃるように、ちょっとクセになる香りなのかもしれませんよね。私はまだ「クセに」なってませんが(笑)。嫌いではないけど、気になる香りです。
サンドライトマトのパン、おいしかったです。ちょっと塩分もあって、これだけで白ワインが飲めます(笑)。