ロイヤルウェディング♪

4月29日、イギリス王室のウィリアム王子とケイト・ミドルトンさんの結婚式、ロイヤルウェディングが行われ、国中がお祝いムードにつつまれました。
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これは「HELLO!」という女性週刊誌(えーっと、ちょっとゴシップ寄り?笑)が街で配っていたお祝い用の旗。
当日、こういう旗を振っていた人、多かったですよね。

ロイヤルウェディングには特に興味がなかったですが、なぜか直前になって急に気になり始めたミーハーな私(笑)。
ロンドン市内もあちこちで特別の飾り付けをしてお祝いムードたっぷりと聞いたので、前日の夕方、ほんとにギリギリ駆け込みで、盛り上がる雰囲気をほんの少し味わってみました。
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道ばたのおみやげ屋さんも、サッカーグッズに混じって、ウェディング記念グッズが盛りだくさん♪

こんなお店も。
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イメージ、イメージ(笑)。

ロンドンを代表する大通りのひとつ、リージェント・ストリートもこのとおり。
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この日、ユニオンジャック柄の紙ナプキンを買ったのですが、お店のお姉さんに「楽しみね♪」なんて話しかけられたりして、やっぱりみんな楽しそう。
翌日への期待が高まります。

その日の夕刊も、ロイヤルウェディング一色でした。
教会で誰がどこに座るとか、パレードのルートとか、セレブの招待客は誰かとか(サッカーのデビッド・ベッカム、歌手のエルトン・ジョン、Mr.ビーンのローワン・アトキンソンなど、日本でも有名なゲストがたくさん!)。
予習はばっちり♪

そして迎えた当日は臨時の休日。
朝からずっとテレビに釘付けでした(笑)。
軽く朝ご飯を食べたり、ちょこっと用事をしたり、日本の妹と電話で話したりしながら、なんと連続6時間!
こんなに長い間テレビを見ていたのはイギリスに来て初めてです(笑)。
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(テレビから撮りました・笑)

私が見ていたBBCテレビでは、前日までの盛り上がりから始まり、朝早くから宮殿の前に集まっている一般の人達や教会に到着する招待客、王子や花嫁やご家族がウエストミンスター寺院に向かう様子など、逐一もらさずに放送していて、気持ちが盛り上がりました。

日本でも放映されたそうなので、ご覧になった方も多いと思いますが、結婚式もすてきでしたね。
荘厳な式もよかったですが、私は何より教会の中に本物の木を運び入れ、春らしい若々しい雰囲気にしていたのがとても心に残りました。
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(翌日の新聞記事の写真デス)

古い建物好きな私としては、こういう風に古い建物が新しい若い力と共存しているのを見るのがとても嬉しいのです。
この演出を考えた人、エライ!
ちょっとマニアックになりますが(笑)教会の天井から真下を見下ろすアングルで映していた珍しい映像がとても美しく、私にはたまらないツボでした(笑)。

式の最中、お2人ともリラックスしていて、新しい時代のカップルという感じで頼もしかったですね。
王子がケイトさんの花嫁姿を見てbeautiful(「きれいだよ」)と言っていたのも微笑ましくて、親戚のおばちゃん気分で幸せな気持ちになりました(笑)。
これまでお2人のことをあまりよく知らなかったので、「王子はあんなに優しそうなのに、彼女はちょっと気が強そうなのでは?」ぐらいに思っていたのですが(汗)、式でのケイトさんの落ち着いた美しさを拝見して一気に好印象!
クラシックなドレスにすずらんのブーケ、というのもとても可憐ですてきだと思いました。

興奮していていろいろ言ってしまいますが(笑)、一度バッキンガム宮殿に入った後、王子がオープンカーを自分で運転して2人だけでたくさんの人の前に出て来たもの新鮮でした!
風船が付いた車のナンバープレートは、JUST WED(「たった今、結婚しました」)。
こういうことを計画するのは新郎の付き添いのベストマン、つまり弟のハリー王子の役割だったそうですが、映画のような粋な計らい。
2人の王子は前夜に、宮殿の前の通りでピクニックしている人達のところに行ってお話をしたそうだし、イギリスのロイヤルファミリーは一般の人達が望んでいることをよくご存知で、人とのふれあいを大切にされるんだなーと改めて感じます。
どちらが良いというわけではありませんが、日本の皇室とはちょっと違うスタンスですよね。

そして、このロイヤルウェディングのもう1人(?)の主役は、朝早くから宮殿付近やパレードの沿道に詰めかけたり、その他ハイドパークやトラファルガー広場に集まったり、世界中のテレビの前からお2人に大声援を送ったりしていた一般の人達ではないでしょうか。

ロンドンではあちこちに、イギリス中、いえ世界中から駆けつけた人がたくさん集まっていたそうですし、世界中の国が生中継をしていました。
中には北京オリンピックの時よりも多くのスタッフを送り込んだ放送局もあったとか(笑)。

パレードの沿道や公園に集まった人達の中には楽しい服装の人がたくさんいました。
たとえばウェディングドレスを着た人、
ケイトさんが婚約発表の時に着ていたドレスを何人もお揃いで着ていた女の子達、
It should have been me!(「私が花嫁になるはずだったのに!」)とかMarry me, Harry!(「ハリー王子、結婚して!」)というTシャツを着た女の子、
イミテーションの王冠やユニオンジャック(イギリスの国旗)柄の帽子を被った人、
ユニオンジャック柄を顔中にペイントした人、
2人のソックリさん、
婚約指輪の着ぐるみを着た人(!)などなどなど。

大人も子供も、みんな嬉しそうに楽しそうにしていて、見ているこちらまでが楽しい気持ちになってしまいます。
日本人と比べると、ちょっとバカバカしいことをして自分が楽しむのが上手、ということもあるとは思いますが、みんなお2人のお幸せを願っているんだろうなと思うと嬉しくなりますよね。
考えてみると、結婚式ってそれだけで嬉しくなるものだし、国を代表する王子様の結婚式だったら、なおさらなのでしょう。
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(パレードの後、バルコニーに現れるロイヤルファミリーを見ようと、警官に先導されて宮殿に向かうたーくさんの人達。
こちらもテレビから)

宮殿近くや公園に集まっている人達のために、教会での結婚式の映像や音声が流されたそうで、みんな一緒に聖歌を歌ったりして式を見守り、2人が誓いの言葉を言った瞬間、わーっ!という歓声に包まれたそうです。
教会に招待されていなくても、見ていた人全員が参加した気分になれたロイヤルウェディング。
夢を見ているような楽しい経験でした。

もしかしたらイギリスでしか見られないかもしれませんが、式のハイライトはYouTubeではこちら、BBCではこちらで見られます。
見逃した方、ぜひどうぞ。

さて現実に戻って・・・私が朝からずっとテレビにかじりついて動かないので、お昼を過ぎた頃にお腹を空かせたインディーがご飯を作ってくれました。
ロイヤルウェディングにあやかってイギリス風の朝ご飯を用意していたのですが、さしずめロイヤル・ブレックファースト♪
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おいしかったのですが、こんなに食べたら動けなくなったので、午後からのんびりお散歩に行ってお祭り気分をさらに満喫しました。

心配なニュースが続く中、気持ちが暗くなりがちだったので、嬉しそうな人達や美しいものを見たりして明るい気分になって、ほっとした1日でした。
お2人の末長いお幸せを心からお祈りしています♪
Commented by tuyatuya at 2011-04-30 22:14 x
日本滞在を終えて1週間前にロンドンに帰ったら、初夏で花がいっぱいだと聞いています。日本にいた時、彼にロイヤルウエディングのことを聞いたら、その日は仕事だし(そりゃー1ヶ月の休暇のあとだから仕事もたまってるでしょう)あまり関心ないとあっさり答えましたが、ロンドンの盛り上がった雰囲気を見たら果たして無関心でおられたのかな?と思ってしまいます。でも幸せな雰囲気の人々を見るのはいつの時代もどこの国でも嬉しいことですね、聞きたかったことを良いタイミングで伝えてもらってありがとうございます!
Commented by トミミン at 2011-05-01 11:00 x
わたしもずーと前からロイヤルウエディングを楽しみにしていたひとりです。
ケイトさんはとても綺麗だし、文字通り才媛という感じで、普段のファッションも素敵ですよねー。
式も荘厳な中にもふたりがリラックスして楽しんでいる様子が伝わってきたし、木々の緑も素敵でしたね~。
わたしもイギリスの人達に混ざって、あのユニオンジャックの青い帽子被って騒ぎたかったな!
で、ネットで早速、記念切手を購入しました。
イギリスも不況で大変なようですが、予算も極力抑えたようですし、何より、ケイトさんのウエディンングドレスが清楚でとてもお似合いでしたねー。
馬車も素敵だったなぁ~。
わたしもご飯も食べずに5~6時間、テレビに釘付けでした。
いやぁ、いいものを観させていただきました。
Commented by londonsmile at 2011-05-02 20:00
*tuyatuyaさん*
お嬢さん、ロンドンに戻られたんですね。
本当に暖かくて良いお天気が続いていて、びっくりしています。
ロイヤルウェディング、男性はどの程度ご興味があるのかわかりませんよね。私も直前になって盛り上がった感じでしたし、うちの主人も私が見ているから一緒に見た程度だと思います。
それでも当日はかなり盛り上がって、楽しい1日になりました。
日本でもテレビで中継されていたんですよね。ご覧になりましたか?
いずれにしても喜んでいただけてよかったです。ご覧いただいて、ありがとうございました。
Commented by londonsmile at 2011-05-02 20:03
*トミミンさん*
トミミンさんはずっと前から楽しみにしていらしたんですね!
私は直前の超ミーハー派だったので、恐縮しちゃいます(笑)。
でもすてきな式で、お二人、幸せそうでしたよね。
イギリス人は騒ぐのが好きなだけ、なんていう見方もあるみたいですが、おめでたいことだし、みんな嬉しそうにしていたので、それはそれで良かったんじゃないかと思います。
イギリスも不景気なので、これで元気になれば・・・なんていう淡い期待もあるようですし。
ほんと、夢を見ているようなすてきな1日でした。
Commented by poponohige at 2011-05-05 23:40 x
ロイヤルウエディングはこちら(日本)でも放送されました^^ 
しかも夜7時からのゴールデンタイムです。
ケイトさんのドレスが気になっていましたが、シンプルだけど素敵でしたね~!
ダイアナさんとはまた違った美しさですね☆

それはさておき、イギリス風の朝ご飯のお写真が私は気になりました^^
懐かしいです♪
なんだかお腹が空いてきました^^;
Commented by londonsmile at 2011-05-06 06:46
*poponohigeさん*
こんにちは!ロイヤルウェディング、日本でも盛り上がってたみたいですよね。
最初のうちは私はほとんど興味がなかったので、電話した時に父に情報を教えてもらったりしていました(笑)。
私もケイトさんのドレス、すてきだなと思いましたよ〜。

イギリス風の朝ご飯、イギリスにいらした時、召し上がりましたか?
実際には、毎日こんなにたくさん食べている人はあまりいなくて、主に旅行に行った時の楽しみなんじゃないかと思うんですが、色合いといい、お料理の香りといい、なんとなく朝からテンションが上がりますよね♪
Commented by poponohige at 2011-05-10 00:04 x
実は私もあまり興味がなかったんですが、ケイトさんのドレスだけは観てみたいなと思っていました(汗)
今はそれよりもウイリアム王子の従姉妹さんたちの奇抜!?な帽子が話題になっていますよね^^; 王室の結婚式にヴィヴィアンウエストウッドの帽子を選ぶなんてなかなかやりますよね~(笑)

イギリスにホームスティしていた時には、イギリス風の朝ごはんはほとんど食べなかったんです。どの家もシリアルや薄いパンだけ。
B&Bなどに泊まった時によく食べていましたがv
またイギリスに行きたいですう~♪
今の季節は一番良い時でしょうね~☆
Commented by londonsmile at 2011-05-11 05:25
*poponohigeさん*
ドレス、すてきでしたよね。
そして彼女達の帽子、すごかったー(笑)!こちらでも、というか、たぶん世界中で話題になってますよね。
私、若い頃の彼女達のお父さん(アンドリュー王子)、大好きだったので、微妙な心境です(笑)。

私もホームステイの朝ご飯はシリアルとかトーストでしたよー。
普段が簡単なだけに、小旅行とかに行くと気持ちが盛り上がりますよね。こういうの、温泉に行った時と同じじゃないかと思うんですが、どう思われます?
今は良い季節で、今年は特にお天気も良くて気持ちがいいですよ。
ぜひいらしてくださ〜い♪
by londonsmile | 2011-04-30 17:02 | イギリスのこと・人 | Trackback | Comments(8)

londonsmile、ロンスマことラッシャー貴子です。翻訳をしています。元気な英国人夫とのロンドン生活も早いもので17年目。20歳の時に好きになったイギリスが今も大好き。英国内旅行や日々のいろいろを綴っています。お仕事の依頼や写真掲載のご連絡は非公開コメントでお願いします。無断掲載はご遠慮ください。


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