チベットの旅 Day 9 シェガーからロンボックへ sanpo

山間の小さな町に泊まった翌日、いよいよエベレスト・ベースキャンプに向けて出発です。
エベレスト山が見えますよ〜!
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(ベースキャンプに向けて歩く私たち)



朝、忘れ物をホテルに取りに行っている他の車を待っている間、町の道ばたに車をとめて待っていたのですが、そのすぐ脇で見たのがこれでした。
何だと思います?
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答えはソーラーシステム(笑)!
やかんが置いてあるのがわかるかな。
おじさんが熱心にやかんの様子をうかがっていたので、これでお湯を沸かしているのかも、と気づきました。
夜はとても冷えるものの、昼間は気温も上がり、日射しも強いので、これでお湯が沸くんですね。
いかにも手作りな感じがほほえましかったです。

とはいえ、チベットでは、かなり山奥に行っても電気がちゃんと通っているんです。
もちろん中国政府が手配しているんだと思いますが、ホテルではシャワーで熱いお湯が出て来たし、お手洗いも快適でした。
でも、一般の人の暮らしには、こういう庶民的なものが残っているのかもしれません。

いよいよ出発した後、ふと気がつくと・・・
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写真だとちょっとわかりにくいかもしれませんが、太鼓のようなものを背負ったお坊さんが、スクーターでご出勤!?
お坊さんとスクーターっておもしろい組み合わせ。
でも、途中で地元のおばさんを乗せてあげたりしていて、やっぱり親切なお坊さんなのでした。

今日もチベット高原の地形は壮大です。
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そして民家もかわいい♪
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おお、また少し上り始めましたよ。
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そして峠に着くと・・・じゃーん、見えた!
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世界で一番高い山、エベレスト♪

さらにインディーさんの望遠レンズを拝借して・・・
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アップ(笑)!

エベレストはネパール側からも見たことがあるのですが、あちら側からだと他の山も周りにたくさんあって、どれがエベレストだか私には全然見分けがつかず、ガイドさんに何度も聞かなくてはならなかったんです。
でもチベット側からは他に邪魔するものがないので、はっきりわかります。
本当に美しい!
もちろん周りの山々も美しいのです。
あまり登る人がいないとわかっているからか、神々しい感じさえしました。

見晴らしの良い峠には観光客がやってくるので、地元の人にとってはビジネスチャンス(笑)!
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チベットはあまり観光化されていないからか、小さな町ではおみやげ屋さんを見かけませんでした。
なので、こういう所でちょこちょこと気に入ったものを集めておくのがよいようです。
私は気づいたのが遅かったので、今回はあまりお買い物をしなかったのですが、インディーの娘のメルは上手にお買い物していました。
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さらにドライブは進みます。
ヒマラヤ国立公園の中にも住んでいる人たちがいて、家畜を飼ったり、建物を作ったりしていました。
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そしてロンボックに到着。
町ではなくて、ロンボック修道院の横に小さなホテルがあるだけ。
そしてホテルといっても、お部屋にベッドしかなく、お手洗いさえ共同なので、山小屋に近いのでした。
ま、山ですからね(笑)。
でも窓からの眺めは最高です!
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(何度も同じような写真で恐縮です。
これはホテルの窓からの景色です)

ベースキャンプに行く前に軽い昼食を、ということで、今日はシンプルにタマゴチャーハンにしてみました。
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チベットで食べているお米は、わりと短めでしたが、日本のもののように粘り気はありません。
なのでチャーハンにはピッタリ。

では、いよいよベースキャンプに出発です!
ベースキャンプというのは、エベレストの頂上に登る人達が、最初に体を慣らすために滞在するキャンプで、ネパール側とチベット側があり、チベット側は5,200メートルほどの高さにあります。

張り切って靴ヒモの結びを確かめる私達にガイドさんが言った言葉。
「キャンプまでは車にしますか?それとも歩きます?」

えっ!?
車で行けるの!?

そうなんです。チベット側のベースキャンプは道が険しくないので、車道が作られていて、行こうと思えば車で行かれるんです。
ちなみに4年前にネパール側のベースキャンプに行った時には、車の入れなくなった場所から8日間かけて歩き続け、やっとキャンプに辿り着いたのです。
なんていう違い!

車で楽に行くのも魅力的だったんですが、毎日車で移動していたし、やっぱり最後ぐらいは自分で登りたいという人がツアーの中にも多かったので、1時間半ほどの道のりを歩いて行くことにしました。

まずは新しくできたプレ・ベースキャンプのようなところまで車で。
結局、ちょっと車に乗ったのね、と思ったでしょ(笑)。
ほんの10分ぐらいなんですが。
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ここは3年ぐらい前にできたそうで、テントの中にそれこそおみやげ屋さんや郵便局があって便利そうな場所でした。

さあ、いよいよ今度こそ歩きますよ〜!
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車道を歩くのが一番間違えのない道ですが、こんな風に道をそれて歩いても大丈夫。
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だんだんゴツゴツしてきましたよ。

車道を行くと、間違いはないのですが、多少遠回りになるので、時々近道に急なところを登ったりも・・・。
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上の写真だとちょっとわかりにくのですが、けっこう急なんですよ!ほら!
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義妹のスーがコケそうになっていますが、砂地だったので、足元が確かじゃなく、登っても登ってもずり落ちて行くのです・・・。
登り切った時は嬉しかった〜♪

さらになだらかな道を少しずつ登って行くと、やはり高い山らしい景色になってきました。
登ってきた道を見下ろすこの写真、山というより火星みたい(行ったことありませんが・笑)。
それともムーミンに出て来るおさびし山(知ってます・笑)!?
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雪が見え始めて・・・
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少しすると、見えました!
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ベースキャンプの入り口です。
許可証を見せて、全員のパスポートも確認して、キャンプに入ります。

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ベースキャンプ自体は大したことはなくて(笑)こんな風に登山家たちのテントが並んでいるだけ。
ただし単なる観光客の私達は、この地域の写真を撮れても、中に立ち入ることはできません。
この先に行くには正式な登山許可証が必要になるそうで、そういう意味では普通の人が行かれる最高地点ということもできます。
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テントの中では楽しそうにトランプをしている登山家さんたちもいました。
キャンプでは体を標高に慣らすことも目的なので、動き回るだけでなく、こうして体を休めることも登山の一部なんだそうです。

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イギリスの登山家で、エベレストに最初に登頂したのではないかと言われているマロリーとアーヴィンの碑。
マロリーと言えば、なぜエベレストに登るのかと聞かれて「そこに山があるからだ」と答えたことで有名ですよね。
エベレストは登山家にとっては夢の山なんでしょうね。

特に山に強い思い入れのない私でさえも、氷のようにかたくなった雪に覆われた山はとても神々しくて、次々と流れるように変わる雲の様子と一緒に、いつまでも眺めていたい気持ちになりました。

そして人間なんて小さいな、とも(笑)。
この大きな自然の前では人は本当に小さくて、その内側にかかえる悩みも、なんだか本当に小さいもののように感じちゃったのです。
もちろん、1人1人にとっては深刻なものなんだけれども、そんなの小さい、小さい、と思えたことで、なんだか気が軽くなったみたい(笑)。
神秘の山を目の前にして、私もちょっと成長したかしらん。

ベースキャンプで登山家気分を満喫して、さて帰り道です。
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帰りはまた別のゴツゴツした道を戻りました。
帰りは少し頭痛を感じたので、写真も大した撮らず、慌ててスタコラと降りてきちゃいました(笑)。

プレ・ベースキャンプに着いた頃には本格的な頭痛がしてきたので、ホテルに戻ってベッドで休憩。
この日は夕食はやめて、ジャスミン茶をたくさん飲んで過ごしました。
やっぱり山を甘く見てはいけませんね!
でも夜にはすっかり良くなったので、ご心配なく♪

明日は山を一気に下って、チベット最後の移動。
ネパールとの国境の町、ザンムに向かいます。
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Commented by flyrobin at 2010-06-07 00:37
私ね、ヨセミテで主人に騙されて^^、ちょっとした山を登ってんですよ。
いや、登ったというと大袈裟かな。。しかも帽子がなかったから日傘を
さしながら(大笑)。その時の達成感といったら今でも忘れられなくて、
この記事を読ませていただきながら、そんなことを思い出しました。
エヴェレストを始め、素晴らしい山の景色もヨセミテを思い起こさせてくれるんです。あ~、全然カンケイないことばかり書いてしまってゴメンナサイ!陽射しも強そうなこんな所を歩いても、しっかり日焼け対策なさったロンスマちゃん、あっぱれです。
Commented by hammohammo at 2010-06-07 17:00
日本から近いようで遠い国チベット、興味深く読ませてもらってます♪
世界最高峰エベレストはやっぱり風格と気品があるねー。
標高が高くて草木も生息しない感じが火星っぽいね(私の中ではWallece & Gromitが宇宙に行くストーリーが浮かんだよ)。
車でベースキャンプまでいけるっていうのは意外だったけど、富士山も五合目までは車で行けるみたいな感じ?笑
多分一生行く機会がないような気がするけど、もし訪れるチャンスに恵まれたら絶対チベット側から行きます!!笑

それから欧米人の方が窓から現地の人たちに囲まれてハリウッドスターのように手を振った話。。本当文化の違いだね。
私以前(EU加盟直前だったかな?)にブタペストを一人で旅行中に地下鉄にのって、東洋人女性が珍しかったのか駅に降りるまで食い入るようにじぃーーー(本当に音がしそうなほどじぃーーーっと 笑)とまばたき一つせずに直視で見つめられて非常に居心地の悪い思いをしたことがあるんだけど、今思うとハリウッドスター気取りで手を振ればよかったと思ったよ♪笑
Commented by thallo at 2010-06-07 23:33
ロンスマちゃん、こんにちは。おごしゅです。
おおおっ、チベット旅行記の続きですね。待っていました。
すごいね~、ソーラーシステム!最初、たこかなあ、と思っていたら、そんな訳はない、生活に密着されているものですよね。

写真をとても細かく載せてくださっているので読みながら、どんな行程をいかれたのかな、ってちゃんとフォローして楽しませていただきました。すごいね~、この岩山。というか小さな石がゴロゴロして、まさに滑り落ちそうな状態になっちゃうのかな。(義理の妹さん大丈夫だった?)
私もhammoちゃんと同じ疑問を持ちました。富士山の5合目の感じ?みんなそこからは空気を買いながら頂上まで行くものね。
行ってみたいな~、チベット。そのためにはコンタクトにほこりが入ると大変そうだから、レーザーオペレションしようかな。そしたら目のこと心配しなくていいもん。(すごい口実にしてます)もし行く日があったら、私は絶対キャンプ組みだね。
あんな空の下で見る星、、きれいなんだろうな~。
Commented by hiroex at 2010-06-07 23:45 x
以前、日本への一時帰国のときに、遭難事故で有名な谷川岳に行こう!と義理母に誘われて登山経験のない私はかなりビビッたのですが、行ってみて意外と山のほとんどのところまでのアクセスが車で可能なのにビックリしたのが記憶に残っています。まさかベースキャンプまでとは言え、エベレストまで車でいけるルートがあるとは驚きです。
それにしてもやはりエベレストは威厳がありますねぇ。大きな山の圧倒的な存在感を前にすると山岳信仰が芽生えるのがとってもよくわかります。
Commented by Saori at 2010-06-08 01:01 x
この間教えて貰った話がここのところだったんだね~
写真を見ながら話して貰った事を思い出してみると、おーっ、こんな感じだったのかー!とかなり感動しちゃったわ~
本当火星?おさびし山?って感じの風景だね。
木一本生えてないところが自然の厳しさを感じるよ。
こんなところまで登っていったロンスマちゃん、すごい!
途中まで車で、とは言えやっぱりすごい高度だもの。
こんなところでベースキャンプまで急なところを登っていったなんて体力あるなあ~って感心しちゃった。

あ!自家製ソーラーシステムでお湯を沸かしてる写真がほのぼのしてて良かったよ^^
Commented by londonsmile at 2010-06-08 16:28
*ロビンさん*
日傘をさして登山!さすが、ロビンさん、エレガント〜(笑)。
私も山自体は好きなんですよ、もうちょっと空気があればね(笑)。
おっしゃるように登り切った時の達成感も気持ちがいいし、景色は美しいし♪
日焼け対策、もう今ではすっかり慣れました。
コツは、ヘンなやつだと思われるのを恐れずに、ちょっとでも日が射したら帽子と手袋。これです(笑)!
Commented by londonsmile at 2010-06-08 16:37
*hammoちゃん*
エベレスト、きれいだったよー。
そしてhammoちゃんにはWallece& Gromitが浮かんだのね。ジェネレーションギャップ(笑)!おさびし山って知ってる?
ベースキャンプまで車で行ける事に驚いたのは、ネパール側とすごく違うからだったと思うの。ネパール側は山に囲まれているけど、こちら側は高原の彼方にしゃきーんとそびえたっているから、地形が全然違うんだよね。
行くならチベット側がおすすめよ♪

そしてレストランでの反応。欧米人って違うよね。特にイギリス人は困った状況で笑いを作るのが上手だし。
hammoちゃんもそんな経験があったんだねー。
私も間違いなく食べにくくなるだろうなと思うよ。
あ、でもロンドンの街中で着物で歩いていて振り向かれた時、照れ隠しもあって調子に乗って手を振ったりしていたので、私もイギリス化しているかも(汗)!
Commented by londonsmile at 2010-06-08 16:50
*おごしゅさん*
おはようございま〜す。
ソーラーシステム、たこに見えましたか!かわいい(笑)。
なんかほのぼのしてますよねー。

そう、やっぱり高い山だけあって、岩がごろごろしていて火星みたいでしたよ。
義妹のスー、しっかりコケてましたが、彼女は強者で、昨年はスリランカのジャングルで小さな川に落ちてヒルに血を吸われても笑っていた人なので、こんなことではメゲません(さすがイギリス人!笑)。
富士山の五合目までは車で行けますもんね。考えてみたらそうなんですが、私は反対側のベースキャンプに行った時に8日間歩き続けたことが頭にあったので、驚いちゃったんだと思います。
富士山の方がずっと低いのに、酸素を売っている割合が高かった気が・・・。チベットでは1回見ただけでした(笑)。ガイドさんの車には積んであったのかもしれませんが。
私もコンタクトですよ〜!だからおごしゅさんも大丈夫♪万が一のために使い捨てがおすすめです。
夜の星、見過ごしちゃったんですが、朝焼けはもう鳥肌ものでした!
Commented by londonsmile at 2010-06-08 16:56
*hiroexさん*
そうなんですよね、日本でもずいぶん車で行かれる所があるんですよね。
私も日本で山に誘われた時、私なんてダメダメと言ったら、歩くのは1時間ぐらいだよーと言われて驚いたことがあります(それでもその時の私は行きませんでした・笑)。
谷川岳のような有名な場所でも車で行かれる範囲が広いんですね。
上にも書いたんですが、ネパール側は山ばかりなのに対して、チベット側は、かなり平原が広がっているので、地形の違いなんだと思います。

エベレスト、きれいでした!
こんな私でさえもちょっと哲学的になっちゃうくらい(笑)。
おっしゃるように、ほんとに山の圧倒的な存在感の前では人間なんて小さく感じられるのです。
それでも悩み苦しむ人間もいいものですけどね♪
Commented by londonsmile at 2010-06-08 17:03
*Saoriちゃん*
これだよ〜!
おさびし山、わかってくれて嬉しい♪Saoriちゃんならわかってくれると思ったよ、北欧とか好きそうだし。
木はね、tree line(日本語では「森林限界」というそうだけど、英語の方がわかりやすいよね)というのがあって、ある標高を超えると木がなくなって、コケみたいなものになるのよ。
ベースキャンプの辺りはコケもあまりなかったけどね。
体力はほんとに関係ないんだよー。
自分のペースで歩かせてくれるし、行きたいという気持ちがあれば(私の場合は「ここに来ちゃったからには一緒に行かねば」に近い・笑)絶対に大丈夫なの。
あ、Saoriちゃんの場合は体質もあるから難しいと思うけど・・・。
写真を楽しんでもらえてよかったよ♪ソーラーパネル、ほんと、ほのぼのしてるよね。
by londonsmile | 2010-06-06 19:01 | チベット2010 | Trackback | Comments(10)

londonsmile、ロンスマことラッシャー貴子です。翻訳をしています。元気な英国人夫とのロンドン生活も早いもので12年目。20歳の時に好きになったイギリスが今も大好き。英国内旅行や日々のいろいろを綴っています。お仕事の依頼やご連絡は、非公開コメントでお願いします。


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