京都の旅の2日目は、大原の寂光院で静けさを楽しんだ後、地元野菜を堪能するカフェでお昼ごはんでした(その記事はこちらをどうぞ)。

美味しいもので心も体も満たされたところで、次に向かうのは、京都大原といえばやっぱり三千院
e0114020_00091942.jpg

立派な門構えです。

もともと紀元800年頃に比叡山にあったお寺が、明治4年に今の場所に移されたそうです。
e0114020_07472519.jpg

門前も賑わっていました。
12月は観光客も少ないので、残念ながらお客さんはあまりいませんでしたが。

入ってすぐの客殿と宸殿(しんでん)は撮影禁止。
でも建物もお庭も仏さまも見ごたえたっぷりでした。
特に古い建物や広い畳のお部屋がよかったなあ。
美しい襖や縁側の佇まいに癒されました。

では宸殿から外に出てみましょう。
e0114020_23572452.jpg
e0114020_23582796.jpg

苔で覆われた美しいお庭では、紅葉の名残りも少しだけ見られました。
そういえば三千院も紅葉の名所ですよね。
e0114020_23580393.jpg

すぐに往生極楽院の後ろ側が見えて来るので、ぐるっと表側に回ってみると。
e0114020_23584270.jpg

おお、ここはJRの「そうだ、京都行こう」で使われている場所では? 
(どのポスターかな?と思った方は、こちらのリンクをご覧くださいね! 
うまくポスター自体にリンクしないようなのですが、リンク先から季節は「初秋・盛秋」、「2008年」の「三千院」を選んでみてください!)

そしてね、ここにいらっしゃる阿弥陀三尊坐像がもう美しくて、ありがたくて、じーっとみとれてしまいました。
雨風にさらされて色の落ちているお御堂の中で黄金色の三尊像がますます映えて、仏さまだけ光り輝いて見えるのです。
仏さまがそこに突然浮かび上がったようで、とてもありがたい気持ちになりました。

枯れ木の中にいらしてもこんなに美しいのですから、これがポスターにあるように紅葉の中だったら夢のように美しいでしょうね。
自分の目で見てみたいなあ。

この三尊像は国宝だと後で知り、おお、そうか、と感激しました。
私にもわかるくらい、素晴らしい仏さまだったんですね。

仏さまのお写真は、このリンクからぜひどうぞ。
でもね、あの感激は、あのお庭と静けさの中でこそ、という気がするので、機会があったらぜひお寺にいらしてみてくださいね。

e0114020_23592122.jpg


往生極楽院のあたりは本当に穏やかで心が和むので、なかなか立ち去りがたいのですが、三千院は実はかなり広いのでそろそろ移動しましょう。
e0114020_18550504.jpg

弁天さまもいらっしゃいました。
何かの時に、「あなたは弁天さまに守られています」と言われたことがあり、それ以来なんとなく、弁天さまに出会うとご挨拶しています。笑
e0114020_00000327.jpg


ここは観音堂の隣りにあった「二十五菩薩慈眼の庭」というお庭。
基本は石庭のようなのですが、背後に背の高い木が植えられていて、なんともすがすががしい気分になる空間でした。

e0114020_23594053.jpg


見ごたえのある三千院、実は裏手には、まるで自然の中にいるような場所もありました。
e0114020_00002656.jpg

朱色に塗られた橋がなかったら、自然の山の中にいるみたいでしょう?
鎌倉時代に作られたという大仏さまも静かに微笑んでいらっしゃいました。
e0114020_00020097.jpg

沢のほとりをよく見てみると…
e0114020_00011776.jpg

わー、かわいらしいお地蔵さま!
猫ちゃんを抱いて、にっこり。

さらにお隣りには
e0114020_00010015.jpg

おー、こちらは鳥が頭に!
こんなお地蔵さま、初めてです。
自然の中に溶け込んでいますねぇ!
遊び心もあって、ますますこのお寺が好きになりました。

帰り際、また往生極楽院の近くを通ったら、お経を唱える声が聞こえてきました。
よく見ると、お坊さんがお一人でお堂の中に座っていらっしゃるのでした。

こうして何百年も、いや千年以上もの間、毎日祈りが捧げられていたんだなあと、当たり前のことに今更ながら驚きつつ、お経の声にしばらく耳を傾けました。

e0114020_23590526.jpg


三千院のすぐ近くにも、宝泉院、勝林院などのお寺もあったのですが、駆け足拝観にになってしまいそうだったので、周りを少し歩くだけにしておきました。
とても立派なお寺ばかりでしたよ。

そしてまた門前のお店に戻ってきました。
e0114020_00084429.jpg

こちらもお寺に負けず、なかなか年季の入った建物です。

お昼にお腹いっぱい食べていたので、お団子もおまんじゅうも食べらませんでしたが、三千院にくる途中に実は買いたいものを見つけていたのです。
帰り道にしっかり買い物したので、ご紹介しますね!

路線バスの大原のバス停から三千院までは里山の田舎道を登っていきます。
e0114020_00120485.jpg

この道も紅葉がたくさん植わっているようです。
あ、まだ残ってる紅葉、見つけた!
e0114020_00100178.jpg

と思ったら、なんとプラスチックでできた葉っぱでした!
何のために???笑
e0114020_00103631.jpg

本物も少しだけ残っていました。
やっぱり紅葉の季節に来てみたいなあ。

そして私がしたかった買い物その1は、しば漬け!笑
e0114020_00123274.jpg

大原といえばしば漬けですよね。
樽をたくさん出しているのが目を引く売っている漬物屋さんはしば久さんというお店で、有名なお店だと後で教えてもらいました。

店頭に立っていたおばさんが、あれこれ味見をさせてくれたのですが、もともと買う気もマンマンだった私は勧められるままに、まあ食べた、食べた!笑
おばさんに、「お姉さん、漬物好きなんだね、じゃあ、こっちも食べてみて」とまで言われて、さらにいただいちゃいました。
おいしいお漬物に飢えている海外暮らしの身には、おばさんが仏さまのように見えました♪
だいたい、「お姉さん」と呼んでくれた時点で、このおばさんが大好きだし!笑

そして、このお店のしば漬けは、カリっという食感がないのです。びっくり!
おばさんによれば、カリッとするしば漬けはキュウリで作られているそう。
でも本当のしば漬けはナスなんだそうで、このお店では昔ながらの作り方を守っているそうです。

えー、でもやっぱりしば漬けはカリッとしてないと、と思う方、ご安心を。笑
キュウリで漬けたものもありました、ただ色が緑なのです。
これもおいしかったですよ。

季節柄ちょうど千枚漬けもあり、荷物がずっしり重くなるほど買い物しちゃいました。
日持ちしないものは東京に戻ってすぐ食べましたが、しば漬けはしっかりロンドンに運んでおいしくいただきました♪

そしてお買い物その2は、ゆず味噌。
行きの道で、あるお土産屋さんの店先の「家の庭のゆずで作ったゆず味噌です」という看板を見て、心惹かれていたのです。
e0114020_00223529.jpg

ゆずが大好きなのですが、ゆず自体を持って帰るわけにもいかないし、日持ちもしません。
でもゆず味噌なら、気軽にゆずの風見た楽しめるかなと思ったのです。
しかも無農薬のゆずから作った家庭的なものなら、なんだか安心。
(家庭的と言っても、ちゃんとしたパックに入っていましたよ)
まだ試していませんが、大根が手に入ったら使ってみたいなー。
e0114020_00214494.jpg

道端には、こんな大原女さんも。

e0114020_00133827.jpg

本当にのどかなところです。
この景色はもう長い間、あまり変わっていないんでしょうね。
e0114020_00281546.jpg

山も穏やか。

本当にのんびりした良い時間でした。
京都の町も大好きですが、のどかな大原での1日はさらに忘れられない思い出になりそうです。
e0114020_00275380.jpg

(道端にあったのですが、これは最初からこういう形だったのかな、それとも雪だるまが溶けちゃったのかな・笑
かわいいから、どっちでもいいけど♪)


******************************************
今日も読んでくださってありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。
下の2つのバナーをクリックして票を入れていただけると、とても励みになります!

応援どうもありがとうございます♪




人気ブログランキング

# by londonsmile | 2018-01-20 06:15 | 日本に里帰り&国内旅行 | Trackback | Comments(0)
写真の整理に時間がかかって毎回遅れがちな旅行記。
今回はさささっと写真中心にしてでも、早めに終わらせますよ!

京都2日目は、夫の希望で大原に出かけてきました。
わが家ではNHKワールドという海外でも気軽に視聴できるテレビをたまに観ているのですが、その中の番組で大原を紹介していたのだそう。
考えてみると、大原は私もたぶん小学生の時以来だったので、楽しみに出かけてきました。

e0114020_07392869.jpg


大原のバス停のすぐ後ろあたりです。
まるで山奥みたいにのどかですよね。

でも大原へは京都駅から路線バスでたった1時間ほど。
京都駅を出て、鴨川沿いでウォーキングや犬の散歩や体操をしている人をのんびり眺めていると、バスはぐっと右折。
景色は一気にひなびた雰囲気になり、少しずつ坂を登って大原に向かいます。

路線バスは1時間に2、3本だったと思いますが、大原のバス停には待合やお手洗いもあるし、喫茶店もあって便利です。

まずはバス停から田舎道をのんびり歩いていきました。
e0114020_07452187.jpg

もう何百年も変わっていないような里山の景色を楽しみながら、まずは聖徳太子がご創建になったという寂光院へ。
聖徳太子って6世紀ごろ!? そんなに歴史があるんですね。

e0114020_07400928.jpg
e0114020_07412244.jpg

ひっそりとしたお寺でした。
紅葉の名所としてよく知られますが、葉も散った12月ともなるともう訪れる人も少ないので、今回は静けさをたっぷり堪能できました。

着いてから知ったのですが、ここは尼寺だそう。
お庭も建物もきれいに整えられていました。
e0114020_07404615.jpg
e0114020_07402786.jpg
e0114020_07422273.jpg

街風が少し冷たく感じられるなあと思っていたら、雪が残っていましたよ。
やっぱり街よりも高度があるからでしょうか。

本堂もお庭も心が落ち着くのですが、裏手にはもっと癒される空間が。
e0114020_07432565.jpg

寂光院は、平清盛の息女で天皇家に嫁いだ建礼門院徳子が12世紀に入寺したお寺だそうです(全然知らなかった!汗)。
このお寺で、源平合戦に敗れた平家一門とご自分のお子さんである安徳天皇の菩提を弔って終生お過ごしになったので、お寺の裏手に庵室跡と御陵(宮内庁の管轄)がありました。
京都からこんなに離れているのに、天皇家にゆかりの深いお寺だったんですね。

お住いの跡には今では建物もなく、清々しく広がる林だけが時の経過を物語っていました。

e0114020_07434117.jpg

思いがけなく歴史の勉強をしちゃった寂光院でした。

e0114020_07415001.jpg

では次の目的地に向けて、また歩きましょう。

e0114020_07450154.jpg

今回の旅では、あちこちで見かけた南天。
鮮やかな色が、冬景色によく映えていました。

バス停の近くまで戻ってきたところで、行きに気になっていたカフェに入ってみることにしました。
そろそろお昼なのです。
e0114020_07470000.jpg

冬の時期は閉まっているお店も多い中、このOhara Riverside Cafe Kirin の建物には、どこか温かいものを感じました。
例えて言うなら、おいしいものが煮えているお鍋の湯気が見えるような。
店内にともっているあったかな色の電気のおかげもあるのかな。
とにかく体が冷えていた私たちは、つい吸い寄せられるようにお店に入ってしまいました。

農家か何かを改装したと思われる店内は山小屋風の素朴な造りで、作りこみ過ぎていない感じが、これまた和みます。
店内の写真は遠慮したので、上のお店の名前で貼ったリンクからご覧になってみてくださいね。

メニューをよく見てみると、実は地元大原のきれいなお水や野菜にこだわっているお店でした。
ランチは、大原野菜のおばんざい・サラダのバイキングがついてお得でヘルシー。

e0114020_07454768.jpg

つい欲張っていただいてきたおばんざいとサラダ。
(でもお皿がズラリと並んだところが本当に美しいので、ぜひリンクで写真をバイキングの様子もご覧ください♪)

e0114020_07462664.jpg

これはこの日のランチの湯葉と野菜のあんかけ丼(だったかな)。
これにお味噌汁とお漬物がついていました。

野菜はどれも味がしっかり感じられておいしく、あんかけも、上に乗った柚子も、体をぽかぽかに温めてくれました。
こんなお店が家の近くにあったら、毎日通っちゃう!

e0114020_07464186.jpg

豆からお店で挽いているという本格的なコーヒーを食後にいただきながら、お店の名前の由来と思われる麒麟さんをゆっくり眺めました。
どうしてカメラ持ってるんだろう?? 聞いてみればよかった。

名残惜しいけれど、ずっとここに座っているわけにもいきません。
そろそろ次のお寺に行きましょう。

でもブログでは、ちょっと長くなったので、続きはまた明日。
次に行ったのは、京都大原といえばココ! というお寺でした。


******************************************
今日も読んでくださってありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。
下の2つのバナーをクリックして票を入れていただけると、とても励みになります!

応援どうもありがとうございます♪




人気ブログランキング

# by londonsmile | 2018-01-19 00:04 | 日本に里帰り&国内旅行 | Trackback | Comments(0)
去年の暮れギリギリまで日本にいたこともあって、今年はいろいろなことが遅れがちになっています。

遅れていたことのひとつ、クリスマスカードと年賀状の整理がやっと終わりました。
(イギリス国内ではクリスマスカードですが、日本からは年賀状を送ってくれる友達もいるのです)

引っ越した人の住所を書き換えたり、メッセージをもう一度読んで近況を確かめたりしながら、改めて家族や友達のことを考えるのは楽しい時間です。

一通ずつ確認していて、ふと口元がほころんでしまったのが、このカード。

e0114020_07142301.jpg


チベット人の女の子が自分で描いてくれたクリスマスカードです。

わが家ではささやかながらチベットの子どもの経済的支援をしていて、毎年クリスマスになると支援している子から写真と手書きのメッセージが届きます。
(私たちは直接子どもと連絡を取り合うことはできず、すべて支援団体がやってくれるのですが)

ここ数年はずっと同じ女の子の成長を見るのがとても楽しみでした。
が、彼女は一定の年齢(15歳だったかな)に達したので、支援から卒業することになり、今年から新しい子が私たちの「子ども」になりました。
今回もやはり女の子で、8歳だそうです。

メリークリスマスと書いてある下には絵も描いてくれましたが、あれあれ? このクリスマスの絵、どことなくお寺の祭壇みたいじゃありませんか?
木製らしき台の上に丸いものが乗っている感じとか、黄色いものがカーブを描いている感じ、それに右端の緑色のものの上に乗っているロウソクと器の様子が、私にはお寺の祭壇の装飾やお供えに見えてしまうのです。

支援の対象になっているのはチベットからインドに亡命した子どもたちなので、たぶんこの子も仏教徒なんだと思うのです。
クリスマスの飾りやツリーは、写真や絵ぐらいでしか見たことがないのかもしれないし、もしかしたら全然見たことがないのかもしれません。
「支援してくれる人にお礼の手紙を書きましょう、イギリスではクリスマスカードというものを書くんですよ」と教わって、言われるままに想像で描いたのかもしれません。

でも、そこがまたなんとも微笑ましくて、ついにっこりしてしまいます。
イギリスの文化を尊重して、イギリスではこうかなあと想像できる限り一所懸命に描いてくれたんだな、と。

あるいはこのデジタル時代、実はクリスマスもツリーもよくネットやYoutubeで見て、よく知っているのかもしれませんが!
そうだとしても、イギリスの子どもが描くクリスマスの絵とは明らかに違うので、やっぱり微笑ましい。
私たちの「娘」ですもの、何をしたってかわいいのです!笑

感心するのは、絵のほかに、どの子も自分で英語のメッセージを書いてくれること。
子どもですから内容は、支援してくれてありがとう、私は何歳で勉強をがんばっています、歌が好きです、という程度のものですが、それでもちゃんと英語が書かれています。
先生や支援団体の人に手伝ってもらっているのかもしれませんが、それでもちゃんと自筆で書いてくれるのは嬉しいものです。

毎年カードが届くたびに手紙の英語や絵が上手くなっていくのを見ると、近くにはいられなくても成長を感じられての嬉しくなります。
ちなみに締めくくりには「あなたの娘より」と書かれていて、胸がキュンキュン♪

前の「娘」はミッキーマウスが好きで、よく描いてくれました。
今度の「娘」はどんなものが好きになるのかな。
今から楽しみです。


******************************************
今日も読んでくださってありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。
下の2つのバナーをクリックして票を入れていただけると、とても励みになります!

応援どうもありがとうございます♪




人気ブログランキング


# by londonsmile | 2018-01-18 02:29 | ロンドンで知った外国のこと | Trackback | Comments(0)

昨日、1月15日(月曜日)はイギリスでは「公式の」ブルーマンデー(ユウウツな月曜日)でした。


誰でも月曜日の朝に仕事に行くのはちょっと気分が重くなりがちですが、中でも1月の第3月曜日は1年でいちばんユウウツに感じる月曜日と言われているんですって。


e0114020_22420219.jpg


(前回の記事と同じ写真ですが、ブルーなお天気のイメージね♪)


前回の記事では、楽しかったクリスマスは終わってしまったのにまだまだ朝晩は暗く、その上お天気が悪いことが多い…と、この時期には気分が暗くなる理由がいろいろあると書きました。

「公式 ブルーマンデー(official, Blue Monday)」で検索してみると、さらに別の理由も見つかりましたよ。


「クリスマスや年末年始に長期休暇に行っていた人も仕事に戻らなくちゃならない」

(休暇楽しかったなー・遠い目、仕事めんどくさいなー、ということでしょうか・笑)


「クリスマスプレゼントやパーティーで使ったお金のクレジットカードの請求が届きつつある」

(12月から年始にかけて大小さまざまな集まりで飲んだり食べたりする機会が本当に多いし、クリスマスプレゼントに命をかけて高額なものを買うために借金しちゃう人もいるくらいなんです


なーるほど。

お楽しみが終わり、長い休暇から変化のない仕事生活に戻ったとたん、どんより曇ったある日に12月の高額の請求書が届くとなれば、そりゃあユウウツにもなりますね。


この一年でいちばんユウウツな日という考えを最初に世に送り込んだのは、イギリス南ウェールズの大学講師、クリフ・アーナール博士。

計算からこれを導いて、2005年に発表したそうです。


博士が計算をした式が掲載されていたので、日本語にしてみました。


[天気 +(クレジットカードの支払額 ー 月給額)X(クリスマスから経過した時間 X 新年の抱負をやぶってしまってからの期間)÷(モチベーションのレベル X 行動する必要性をどれだけ感じているか)]


この公式にどんな意味があるのか私にはさっぱりわからないし、「行動する必要性をどれだけ感じているか」をどうやって数に表すのかも見当がつきませんが、きっと博士の説と世の中の人の感覚が一致して、広く認められるようになったのでしょう。


イギリスで発表されてから、今では北半球全体に広まっていると書かれた記事がありましたが、主に北半球のキリスト教圏という意味でしょうね。

クリスマスよりお正月の方が大きなイベントである日本では、クリスマスを基準とした公式はあてはまりそうにないし、実際、日本ではブルーマンデーの話はあまり聞きませんもん。


こういう話題を知っていると人と話すときにおもしろいとは思いますが、あまり本気にすると、かえってやる気が削がれる気がします。

「ブルーマンデーだからやる気がしなくても、まあ気にしない」ぐらいに捉えられればいいけれど、「ブルーマンデーだから何をやってもダメ」みたいになっちゃうと、ネガティブ過ぎ。


ちなみにどうしても気分が落ち込んでしまったら、体を動かしてみよう、友達に会おう、気分が明るくなる楽しい映画を観てみよう、などと勧める記事もありました。

1月は「落ち込み」がとにかくよく話題にのぼるのです。


そしてこの公式ブルーマンデーを割り出した式には、怪しい意図があるという見方もあるようです。


この記事(英語)によると、アーナール博士は今年、「落ち込むから休暇の計画を立てましょう」と特定の会社の名前を挙げていて、この会社と裏で提携しているのでは? と囁かれているとか。

さらに同博士が発表した「1年でいちばんハッピーな日」という研究はアイスクリームの会社が資金援助をしているそうで、こちらもあれこれ憶測を呼んでいるようです。


やれやれ、たかがブルーマンデー、されどブルーマンデー。

いろいろあるものですね。


暗くなってしまう気分をどうやって持ち上げるかというのは日常生活を送る上でとても大切なことなので、お金や利益のからまないところで本当のことを知りたいなあと思います。


e0114020_19591211.jpg


今年の「公式ブルーマンデー」は、博士の説を証明するかのように、朝から暗い雲の下、よく雨が降りました。

でも夕方からは思いがけなく青空が見えて嬉しいサプライズ。


公式ブルーマンデー説が本当だとしたら、とりあえず今年のいちばんユウウツな日は終わったことになります。
あとはどんどん明るくなるだけ。
さ、楽しくいきましょう!


******************************************
今日も読んでくださってありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。
下の2つのバナーをクリックして票を入れていただけると、とても励みになります!

応援どうもありがとうございます♪




人気ブログランキング

# by londonsmile | 2018-01-16 23:54 | 楽しいイギリス観察 | Trackback | Comments(0)
日本滞在記をちょっとお休みして、今日は温まるイギリス料理のお話。

どうも最近、あまりお天気のよくないロンドンです。
しかも、冬至を過ぎたとはいえ日照時間はまだ短い。
朝は8時頃まで薄暗く、夜も4時過ぎには暗くなってしまうので、なんだかユウウツ。
その上、イギリス人にとってかなり大きなイベントであるクリスマスも終わってしまったので、新聞やネットでも「1月のブルース」なんて書きたてて、楽しみがなくなっちゃった人たちの気力をよりいっそう落としています。

今週も、たまに晴れ間が見えつつ、やはり曇ったり雨が降ったりの暗くて寒い毎日が続いています。
ここはホカホカにあったまろうと思い、残り物のマッシュポテトで久しぶりにコテージパイを作りました。

e0114020_22453241.jpg

コテージパイ(田舎風パイ)は牛ひき肉と野菜を煮込んだものの上にマッシュポテトを乗せて、オーブンで熱々に焼いた料理。
パイと言いながらパイ生地は使っておらず、あくまでマッシュポテトを使います。
この牛ひき肉をラムのひき肉に変えると、シェパーズパイ(羊飼いのパイ)と呼ばれるんですよ。

具もマッシュポテトもすでに調理が終わった状態で200度ぐらいのオーブンに入れるので、できあがった時には本当にアツアツで、食べていると体の中からぽかぽかとあたたかくなってきます。
この日はお昼に食べたので、暑くなって窓を少し開けたぐらいでした。

e0114020_22461812.jpg

具の味付けは家庭によっていろいろですが、我が家ではたいていトマトソースを使っています。
だから我が家の場合、直前に気が変わったらコテージパイをやめてミートソースのパスタにすることも可能。笑

曇り空が暗いと最初に書きましたが、毎日どのくらい暗くなっているのか、ちょっとお見せしましょう。
例えば、ある日お昼過ぎにバスで街に出た時には、こんな感じでした。
e0114020_22420219.jpg

どよーん。笑
曇っていると言っても、空の色が本当に暗いと思いませんか?
e0114020_22423634.jpg
e0114020_22434271.jpg
e0114020_22442248.jpg

冬になっても枯れない鮮やかなはずの芝生のグリーンも、空のどんよりに押されてますね。汗
木の枝が何やらねじれて見えるのも、魔法使いでも出てきそうな怪しい雰囲気をさらに盛り上げているようです。

e0114020_22444826.jpg

街の中も暗い。笑
かなり慣れているつもりの私でも、こうして何枚も続けて写真を見ると、あまりの暗さに笑ってしまいます。
つい先月には冬晴れで青空が続く東京地方にいたので、特に今年はギャップ感じているのかもしれません。
してみると、冬に雪が降る地方の方々には、意外とおなじみの空の色かもしれないですね。

e0114020_00410321.jpg

街の中心にあるリージェント・ストリートはクリスマス前には美しいイルミネーションが飾られるのですが、今週からそれも点灯しなくなって寂しい。
(バスの上あたりに網のようなものが見えるのがイルミネーションの跡です。
点灯はされていないけれど、取り外しはまだの様子)

こんな時期には、アツアツのパイでも食べて、体の芯からあったまって早めに寝るのがよさそうです。
オーブン料理は寒い日には本当にぴったりです。


******************************************
今日も読んでくださってありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。
下の2つのバナーをクリックして票を入れていただけると、とても励みになります!

応援どうもありがとうございます♪




人気ブログランキング

# by londonsmile | 2018-01-13 01:13 | イギリスの味 | Trackback | Comments(6)
今回の日本への里帰りでは、実家のある東京のほかに、京都・高野山にも行ってきました。
写真の整理も兼ねて、旅行のお話を簡単にさせてくださいね。

今日はまず京都から。

e0114020_22571087.jpg

(東寺の五重塔。思い出のあるお寺なので、再訪できて嬉しかったです)

実はこの旅、1日目から夫と別行動だったのです。

去年の秋ごろ、「あちこち旅行に行ったけど、日本だけはいつも誰かが面倒見てくれるから、つい甘えて一人で行動できないなー」と夫がボヤくのを聞きました。
確かに、私がいない時でも家族や友人がいつも助けてくれるので、夫が一人で歩き回ることはこれまでほとんどなかったのです。
でもお世話するのだって、自分も事情がよくわからなくなっている中、駅員さんやお店の人に質問しながら英語と日本語を交互に話したりして、なかなか大変なんですよー。
それなのに、なんだか不本意な言われよう。笑

「そんなら一人で行ってみたまえ!」というわけで、私がちょうど旅行初日に東京で勉強会が入ったこともあり、京都まで一人で行ってもらうことにしました。
私は夕方の新幹線で京都に向かい、夜にホテルで合流することにして。

とはいえ、朝は東京駅の改札口まで見送りに行って、新幹線が出るホームの番号も教え、指定席の番号もちゃんと英語でメモしてあげました。
ちょっと過保護だったかな。笑

それなのに、それなのに、合流してから聞いたところでは、時間にかなり余裕を持ってホームに着き、停車していた新幹線に乗ったところ、自分の番号の席に誰かが座っていた上、ドアがすぐに閉まって発車したんだそう。
はい、指定席を取ってあった新幹線の一つ前に乗っちゃったんです! あちゃー。笑

でもさすがに新幹線は何度か乗っていたので、なんとか次の品川駅で降りて、その次の電車に乗ることができたそうで、そこは褒めてあげました。
なんだか初めてのお使いみたいです。笑

ホテルにチェックイン後は、金閣寺へ一人で行けたそう。
へー、すごいね、どうやって行ったの? と聞いたら、タクシーで、だって。
ずるーい! それなら誰でも行けるよー。笑

でも帰りは石庭で有名な世界遺産の龍安寺に寄って、地図を頼りにほぼ歩いて帰ってきたそうなので、まあ、いいことにしましょう。
本人も、あれこれ冒険ができて嬉しかったようです。

というわけで今日のお話はその翌日からの観光なので、本当は京都2日目だけど2人での旅行としては1日目になります。
ここでもお話ししたように、ホテルが西本願寺の隣りだったので、まずは西本願寺にお参りへ。

e0114020_04023142.jpg

すべてが大きくて立派なので、カメラにおさまりませんでした!
この門は本当に美しくて厳かでした。

e0114020_22542789.jpg


東本願寺へは去年行ったばかりだったのですが、建物や構造など、雰囲気がとても似ていましたよ。

e0114020_22530447.jpg

年末のこの日はちょうどすす払い(大掃除?)のようなことが行われていて、割烹着を着て頭には手ぬぐいをかぶった昔ながらのお掃除姿の方たちがあちこちで作業していらっしゃいました。

e0114020_22534007.jpg

廊下にも履物がズラリ。
団体ごとにきっちり揃えてあるのが、さすが日本!

e0114020_22540691.jpg

これは龍虎殿という建物だったと思います。
金箔が新しく張られた部分と古い襖絵のコントラストが不思議にマッチしていました。
この写真を撮った5分後ぐらいに、お掃除団の方々がわわーと入ってきて作業が始まりました。ギリギリセーフ!笑

お掃除のお邪魔にならないよう、ここは早々に退散。
門を出たところの法衣や数珠のお店が立ち並ぶ風情が、またよかったです。
e0114020_22544753.jpg

さてお次はそのまま歩いて新幹線の線路の下を潜り抜け、東寺へ。
最初の写真に写っている五重塔がある世界遺産に指定されたお寺です。

初めに東寺は思い出のあるお寺、と書いたのは、もう15年ぐらい前に一人で京都を旅行した時にも東寺にお参りしたからです。
とても寒い時期でしたが、その時にきーんと冷えた空気の中で見た仏さまの美しい姿が忘れられなかったので、再訪できてとても嬉しかったのでした。

実は平安遷都とともに建立された歴史ある東寺。
仏さまは撮影禁止なので、お寺のリンクなどで是非ご覧になってみてくださいね。

私が特に好きなのは講堂の大日如来坐像。
こちらに話しかけてくるようなまなざしから目が離せません。
それでなくても講堂は、曼荼羅を立体的に表した立体曼荼羅という形態になっていて、21尊の仏さまが所狭しと並んでいるように見え、その姿がまた鳥肌ものなのです。
(マニアックなこと言ってスミマセン!)

e0114020_23065734.jpg

お庭には、あちこちにまだ少し紅葉が残っていました。
見事な枝ぶりから察するに、秋の見頃にはきっと大盛況なんでしょうね。

e0114020_23135916.jpg

京都のランドマークのひとつとも言える五重塔の高さは55メートル。
木造建築物としては日本一なんだそうです。

そして今回は、少し奥にある観智院というところも初めて見学してきました。
東寺の一部で、大学の研究室のような場所だそうですが、ここがまたすごく良かったのです!

e0114020_23071598.jpg

静かなお庭はほれぼれする美しさ。
建物の外は撮影していいと言っていただいたので、つい何枚も撮っちゃいました。

このお庭のある客殿は、建物自体が安土桃山時代に建てられた国宝なのです。
お部屋には、あの宮本武蔵が描いた襖絵が二箇所にありました。
宮本武蔵は剣豪というだけでなく、画家としても有名なんだそうですよ。
知らなかった!
e0114020_23074280.jpg

どうです、この佇まい!
まるで時代劇の世界に入り込んだかのようで、古い建物好きな私は歩いているだけでウキウキでした。

鳥や動物の上に鎮座している唐時代の五体の御本尊は穏やかに美しく、鄙びた感じのお茶室もとても趣があり、見ごたえたっぷりでした。
どちらも撮影禁止だったので、ご興味ある方は東寺のサイトなどをご覧くださいね。

e0114020_23080794.jpg


東寺をたっぷり堪能した後は、京都駅からバスに乗って祇園へ。

e0114020_22471119.jpg

八坂神社。
以前に一人旅した時のホテルが祇園にあったので、この辺りもやはり思い出深い場所です。

年末のこの時期、お寺や神社はどこも初詣の準備で大忙し。

e0114020_22474941.jpg

このまま円山公園まで足をのばしたいところですが、時間の都合で祇園の街をぶらぶら。

e0114020_23134014.jpg

花見小路の提灯には、まだ灯りがともっていなくてちょっと残念。
やっぱり祇園は夜が似合う気がします。

e0114020_08052899.jpg

おそらく主に外国人観光客への注意を促すこの看板、ユーモアがあっていいですね。
そんなに舞妓さんに触る人が多いのかしらんとも思ったり。笑

お店を見始めた頃には、商店街(?)にいい感じに灯りが。
e0114020_22490896.jpg

この通り、着物や芸事に関わるものを売る老舗がズラリと立ち並んでいて、見ているだけで楽しくなります。
e0114020_22502194.jpg

楽しいのですが、今の私の生活にはあまり使えそうなものがなくて、とても残念。
日本髪を結っていたら、ぜひここで櫛を買いたいのに!

老舗をあちこち冷やかしながら、四条大橋に出てきました。

e0114020_22491974.jpg



夕暮れ時って、切ないような、どこかホッとするような、不思議な美しさがありますね。

e0114020_22493684.jpg


橋を渡ったところにある大好きなこの建物も、夕暮れ時に見ると、ますますきれい。
確か中華料理屋さんなので、次はぜひ入ってみたいなあ。
e0114020_22494739.jpg


橋を渡ると、さっきまでの舞妓さんの世界が一気に21世紀の繁華街に。

e0114020_22500356.jpg

これはこれできれいですね。
京都は高い建物がないのが、やっぱりいいなあ。

初日からよく歩きました。
ここで急に疲れてしまったので、ここでデパ地下でおいしいものを持ち帰り、ホテルのお部屋でくつろいで晩御飯。

京都2日目もお付き合いくださいませ!


******************************************
今日も読んでくださってありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。
下の2つのバナーをクリックして票を入れていただけると、とても励みになります!

応援どうもありがとうございます♪




人気ブログランキング

# by londonsmile | 2018-01-12 08:13 | 日本に里帰り&国内旅行 | Trackback | Comments(0)
新年が明けてから寒さの続くロンドンです。
まだお正月の休暇に出ていた人たちも今週末にはほとんど帰ってきて、すっかり日常に戻っています。

今回から少しの間、年末まで帰っていた日本の話をさせてください。忘れないうちに!

今日はまず新宿区立漱石山房記念館に行ったお話。
私が大好きな文豪、夏目漱石を記念した博物館です。

イギリスに引っ越してくる前に住んでいた場所に近いので、一時帰国する度に工事をしているのをずっと見ていました。
そして今年9月にいよいよ開館したと聞いて、今回の訪問を楽しみにしていたのです。

e0114020_19592378.jpg

もともとこの場所には、漱石が暮らし、数々の名作を書いた漱石山房があり、亡くなったのもこの場所でした。

家の跡地には区営住宅が建っており、隣りには漱石公園という小さな公園があるだけだったのですが、住宅の老朽化で移転することになり、漱石の生誕150年の2017年に新宿区立の記念館ができました。

e0114020_19512654.jpg

館内は写真撮影禁止だったので、外側からそっと失礼した写真を載せてみます。
全体の建物自体はとてもモダンで、大きな窓からたっぷり日光の入る気持ちの良いブックカフェもあります。
カフェには漱石の全集や著書、関連の書籍がたくさん並んでいて、自由に閲覧することもができるんですよ。
お茶を飲みながら本のページをめくることができるので、リラックスできる気持ちのよい空間でした。

建物に入るとすぐ、漱石先生が出迎えてくれます。
等身大ということだったので、一緒に記念撮影していただきました。

e0114020_06502328.jpg

嬉しくてニヤけております。笑
この時点で館内写真撮影禁止ということを知らなかったので撮っちゃいましたが、すぐ横に立っていた警備員さんも何も言わなかったので、入口あたりなら大丈夫なようです。

明治の時代には男性の平均身長は150センチぐらいだったそうで、漱石も160センチなかったとのこと。
こうして並んでも158センチの私とほぼ同じですね。
よく見たらワタクシ、なれなれしくも漱石先生のジャケットの端をつかんでおります。笑

この記念館はもともと漱石が住んでいた家があったとお話ししましたが、記念館では当時の家をできる限り再現していて、外からでも玄関が見えます。

e0114020_19513825.jpg

玄関の位置も実際とほぼ同じだそう。
その横(室内)に白いフェンスのようなものがあるのですが、この写真では見づらいでしょうか。
これは山房に実際にあったベランダなんです。
漱石公園にあった写真を拝借すると、こんな感じ。

e0114020_19521824.jpg

ここは漱石が建てた家ではなく、アメリカ帰りの人が明治30年(1897年)ごろに建てた和洋折衷の建物だったそうです。
当時は珍しかったでしょうね。
上の写真に写っている南国風な芭蕉の木も実際にこの場所に植わっていたそうで、記念館では本当にできる限り忠実に漱石山房を再現しようとしていることがよくわかります。

記念館の外に植えられている他の植物も、山房にゆかりのあるものばかりだそう。
e0114020_19510342.jpg

これはザクロ。
こんな風に口がパッカリ開いている実は初めて見ました!

e0114020_19505132.jpg

棗(ナツメ)。
綺麗な色ですね。これもここに植わっていたようです。

いよいよ建物の中に入ると、再現された漱石山房の建物がモダンな建物の中にすっぽり収められているのがわかります。
瓦の屋根もしっかりあって、2階から見ることができるんですよ。

最初の写真で漱石の背景に写っている書斎は、横浜にある神奈川近代文学館にある漱石の書斎をそのまま完全に再現したものだそう。
説明してくださったボランティアの方のお話では、その再現方法も、この絵の大きさと比較すると壁紙(これも当時は珍しかったそう)の模様の大きさはこのくらい、という風に、緻密に行われたそうです。

書斎の前には、門下生だった芥川龍之介や寺田寅彦や内田百聞などが集まっていたスペースが空けてあり、漱石と門下生たちが会話する様子を頭の中でたっぷり想像できます。
他にももちろん漱石の一生(ビデオもありました)や作品についての展示も多数ありました。

2階に上がると、手書きの推敲の跡が見られる小説の草稿や貴重な初版本、多数の手紙、漱石の手による掛け軸や奥さんの着物などがずらりと展示されています。
数ある名作や手紙の中から選りすぐった名言を引用したパネルもあり、一つ一つ見入ってしまいました。
どの引用も今読んでも全然古くなっておらず、すばらしいのですが、私がいちばん感激したのは留学中に奥さんに書いた「おれのような不人情な者でもしきりに御前が恋しい」という手紙。
これまでに少し得ていた漱石の知識から、奥さんには怖い人だったと思い込んでいたので、漱石もやはり人間なんだなとますます親しみを覚えてしまいました。

私は何かイヤなことがあった日は、今も『我輩は猫である』を読んでから寝るんです。
あれ以上のんきに笑わせてくれる小説にまだ出会っていないので、これを読むと重い気持ちが明るくなるからです。
だから『猫』はよく読んでいるのですが、この記念館に行って、他の作品も久しぶりに読み返してみたくなりました。


e0114020_19511415.jpg

(記念館の窓から漱石公園方面を望んで。
漱石といえば、やはり猫。あちこちに登場していました)

漱石は新宿区で生まれてこの地(新宿区)で亡くなったということで、展示の中にはこの周辺と漱石との関係を示す地図もありました。
今も残る「喜久井町」「夏目坂」という名前は、この辺りの名主だった漱石のお父さんがつけた名前なのだそうです。

この日は気づかなかったのですが、実はこの記念館には地下もあるのでした。
ちゃんと日光が入るようになっているので明るい地下室には、漱石に関する書籍が3,500冊ほど置かれている図書室があり、漱石クイズも用意されているそう。
次はぜひ行ってみなければ。

いろいろ見て回った後は、CAFE SOSEKIでぜひお茶を。
e0114020_19493025.jpg

漱石の小説にも出てくる空也の最中は、都内でも本店とここでしか手に入らないそうです。
平日のお昼過ぎに行ったのですが、これがもう最後のひとつでしたよ!
小さいながら中に求肥が入って食べ応えのある最中、コーヒーやほうじ茶と合わせてぜひ。
この日はお天気がよかったので、ガラス張りの店内は最高に気持ちがよかったです。

ミュージアムショップも小さいながらなかなかニクい品揃え。

e0114020_19590147.jpg

切手好きの父のために妹が買った記念切手。
これはなかなか貴重そうです。

しおり好きな私はカフェにあったこれを。
e0114020_01142706.jpg

猫のこの目がたまりません!

記念館を出ると裏手は今も漱石公園になっています。
e0114020_19515140.jpg

青空に柿の紅葉が映えて美しかった!(11月末の写真です)
この日は時間切れになってしまったので公園を見るのは駆け足になっちゃいましたが、この小さな建物の中にも展示があり、日陰の方には猫塚もありました。
e0114020_19503199.jpg

予想以上に見ごたえがあって、じっくり見入ってしまった漱石山房記念館、実は公共の施設なので入館料は300円というお手ごろ価格。
漱石好きの方も、そうでもないけどおいしそうな最中が気になる方も、ぜひお出かけを。

ちなみにこのエリア、私が引っ越してしまってから文化度がどんどん高くなっていて、この記念館の近くに草間彌生美術館もできていました。
e0114020_19584613.jpg

予約定員制のこの美術館、大人気で現在何ヶ月待ちという状態だとか!

個人的にはモダンな草間さんより明治のモダン男の漱石が好みです。笑
住宅街にぽつんと建っている記念館、大文豪の日常が想像できて、ほんとにオススメですよ。

e0114020_19501756.jpg

******************************************
今日も読んでくださってありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。
下の2つのバナーをクリックして票を入れていただけると、とても励みになります!

応援どうもありがとうございます♪




人気ブログランキング
# by londonsmile | 2018-01-09 01:18 | 日本に里帰り&国内旅行 | Trackback | Comments(2)
新年初めての外ご飯はペルシャ料理でした。

とても仲良くしているイラン人夫妻といつも行くマルリボーンのGalleria
友達が全部オーダーしてくれるのでメニューはほとんど見ないのですが、この日は今日のスペシャルが書いてある黒板に友達の名前と同じShirin Poloという文字を発見。
お祝いのお料理だと教えてもらったので、オーダーしてもらいました。

e0114020_00444094.jpg

手前がそのShirin Polo。
サフランライスの混じったご飯にオレンジピールを細かく刻んだものザクロの実やナッツが乗っていて、ここにオレンジソースで煮たチキンを乗せて食べるのです。
(チキンの写真は撮りそびれました)

ペルシャ料理ではご飯をたっぷり食べるのですが、甘いものを混ぜることが多いのです。
日本人の私としては初めはあまり馴染めなかったものの、慣れてくるとこれがなかなかいいのです。
塩味のついているご飯はほのかにバターの香りもして、これがまた美味。
お米も日本でよく食べるお米ではなくて、粒の長いインディカ米でさらっとしているからまた合うんでしょうね。
ご飯だけでもお腹にするする入ってしまいます。

久しぶりに会って近況を報告しあったり、大笑いしたり、友人夫妻の新しい挑戦を聞いたり、本当に楽しい夜でした。
私たちが日本から買ってきた古着の羽織を、奥さんがその場で早速着てくれたもの嬉しかったのですが、これがまたサイズもぴったりですごく似合っていたのがますます嬉しかったなあ。

外に出ると、きれいなお月さま。

e0114020_23523711.jpg


スーパームーンからは1日遅れていましたが、十分美しい眺めでした。
街の立派な建物に映えて、絵本のひとコマみたい。

家の近くでは、緑地の木の向こうにお月さま。

e0114020_23525724.jpg

楽しくて嬉しくて美しくて、今年もがんばろうと思った今年初めての友達とのディナーでした。


******************************************
今日も読んでくださってありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。
下の2つのバナーをクリックして票を入れていただけると、とても励みになります!

応援どうもありがとうございます♪




人気ブログランキング

# by londonsmile | 2018-01-06 02:49 | ロンドン生活 | Trackback | Comments(0)
新年が明けたと思ったら、あっという間に三が日が過ぎていました。
今回は時差ぼけがひどかったこともあるのですが、いつになく長かった日本滞在の名残りで頭がぼんやりしてしまって。

イギリスではお正月のお休みは元日だけで、2日からお仕事が始まる人も多いのですが、わが家は夫の仕事が3日の午後からだったので、余計に日本並みにのんびりしちゃいました。
と言ってもほとんど家にいて、荷物の整理をしたり、昼寝をしたりしていたのですが。

唯一、活動らしい活動をしたのが、このブログでも何度か紹介したことのあるフランス系スイス人のご近所さんが毎年お正月に開いてくれるガレット・デ・ロワを食べる会への参加でした。
このアーモンドパウダーがたっぷり入ったケーキはフランスでお正月(1月6日の公現祭)に食べるものだそうで、私は彼女に会って初めて知ったのです。

e0114020_00375345.jpg

このご近所さん、毎年このガレット・デ・ロワを手作りして、ご近所さんやママ友さんを招いてふるまってくれています。
でも実はそれも今年で最後でした。
というのも、彼女はこのガレット・デ・ロワをふるまってくれた翌々日に、スイスに引っ越して行ったからです。

スイスで仕事を見つけたという話は前から聞いていたのですが、事情が複雑で事がすんなりと運ばず、私が日本に出発する頃には、彼女はいろいろ悩んでいました。
そして一ヶ月経って日本から帰ってきたら、「3日後に引っ越すわ!」と聞いたのでした。
わ、びっくり!笑
話が急にまとまったのだそうです。

彼女自身、お嬢ちゃんを連れてクリスマスから年末まで外国に休暇に行っていたし、2、3日で引っ越しを済ませるなんてとても無理な話。
とりあえず仕事が始まってしまうので一度スイスに移動して、翌週に荷造りをしにまた帰ってくるそうで、なんともタフな人だと友人ながら驚きました。

さらにそんなギリギリのスケジュールの中、お嬢ちゃんの学校の友達やママ友さんを呼んで、お別れ会代わりにガレット・デ・ロワの会を開いてくれたのです。
忙しい中、大きなケーキを2つも焼くのは大変だったと思いますが、お嬢ちゃんもお友達にさようならを言いたいものね。
どこの国でも母は強し、です。

人なつこくて、誰にでも気軽に話しかける彼女は、私たちのフラット(集合住宅)でもみんなをつなげる大切な役目を果たしてくれていました。
その彼女がいなくなると本当に寂しくなりますが、彼女とお嬢ちゃんのよりよい人生のために、笑ってお見送りしました。
ま、また来週戻ってくるんだけどね。笑

ロンドンは外国人が多くて刺激的な環境ですが、こんな風に人の出入りも多いのです。
いつまで一緒にいられるかわからないからこそ、一緒にいる時には悔いのないように楽しく過ごしたいと改めて心に誓ったワタクシです。

今回の集まりでは写真をあまり撮れませんでしたが、去年の1月の記事ではもう少し写真を載せて、ガレット・デ・ロワの食べ方なども書いています。
よかったら、こちらをクリックしてご覧くださいね。


******************************************
今日も読んでくださってありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。
下の2つのバナーをクリックして票を入れていただけると、とても励みになります!

応援どうもありがとうございます♪




人気ブログランキング

# by londonsmile | 2018-01-05 01:53 | ロンドンで知った外国のこと | Trackback | Comments(2)
あけましておめでとうございます。

e0114020_05314784.jpg


暮れに無事に自宅に戻りました。
帰りの飛行機からは富士山がくっきり見えて大感激。
これまでの空の旅で、いちばんよく見えたんじゃないかと思います。

e0114020_05355917.jpg


富士山を見ると、やはり誇らしい気持ちになりますね。
朝日をたっぷり浴びて、遠くからもはっきり見える富士山、神々しくて美しかったです。

e0114020_20160033.jpg

今回はもう少しでお正月というところで帰ることになったので、おせちをたべたかったとか、初詣もしたかったとか、いろいろ心残りがあったのですが、滞在の最後には結婚式をした神社に二人揃ってお礼参りをすることができたので、ロンドンに戻ってもとても清々しい気持ちで新年を迎えることができました。
お願いをするのもいいですが、お礼参り、オススメです!

昨年もこのブログを見てくださってありがとうございました。
たまにアクセス解析などを見ると、たくさんの方が訪問してくださっていることがわかって、とても励みになりました。

昨年は少しバタバタとしてしまったので、2018年は余裕をもって過ごしたいと思っています。
同時に、怖がらずにどんどん行動していく年にしたいです。
今回の滞在では勉強もしたので、学んだこと、気づいたことなどもブログに書いていけたらいいなと願いつつ。

みなさんはどんな一年にしたいですか?
どんな目標がおありでも、2018年がよい年でありますように。
今年も「ロンドン 2人暮らし」をよろしくお願いいたします。


******************************************
今日も読んでくださってありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。
下の2つのバナーをクリックして票を入れていただけると、とても励みになります!

応援どうもありがとうございます♪




人気ブログランキング
# by londonsmile | 2018-01-01 06:28 | Trackback | Comments(6)

londonsmile、ロンスマことラッシャー貴子です。翻訳をしています。元気な英国人夫とのロンドン生活も早いもので12年目。20歳の時に好きになったイギリスが今も大好き。英国内旅行や日々のいろいろを綴っています。お仕事の依頼やご連絡は、非公開コメントでお願いします。


by londonsmile